プロの人事が解き明かす、転職面接の質問背景とその回答!

転職

転職活動における面接での一番のポイントですが、一番は採用人事側の心情を理解す ることが早いでしょう! 

人事はどのような人を採用したいのか?基本的には採用したい人物像があって、その人に合致す るような人を採用することになります。 

今回は人事側の採用したいと考える人、そして質問のポイントについて書いていきます! 

人事はどんな人を採用したい? 

まず、考えるべきことは採用する人事側はどのような人を採用したいと考えているかです。 

スキルや能力に関しては各企業異なると思いますが、どの企業でもある程度共通することがあり 

ます。

前向きで、自責で捉えることが出来る人 

やはりこれはどの会社でも共通するのではないでしょうか? 

皆さんも周りにいたらいやだなと思う人に、やる前から無理だという言葉を連発する人や、常に 

周りに対して文句を言ったり人のせいにする人っていたりしませんか? 

みなさんもそういう人たちと働きたくないですよね。 

同じく会社の人事も特にそう考える人が多いです。 

これから仕事を任せようとしたり、誰かの部下としてつけるような人が後ろ向きで言い訳 

ばかりの人は採用したくないですよね。 

場合によっては「なんでこんな人採用したの?」と聞かれることも起こり得ます。 

しっかりと⻑く勤めてくれそうな人 

これは退職理由を聞く背景の一番の理由です。 

退職をするということは、今現在の職場に対して不満があったから転職を行うはずです。 

つまり、辞めた理由を聞いておかないと実際に自社に入った後にも同じ ような理由で辞めてしまう可能性があると言えるためです。 

上記2点をしっかりと踏まえて、質問対策をしていきましょう! 

転職理由として全面に押し出すべきポイント 

人事が質問をする背景についてまず話しましたが、 

改めて

  1. 自分自身が前向きに仕事をしていく人間であるということ(仕事が好きであるということ) 
  2. どのような会社で働きたいと考えているかということ(⻑く勤務出来る要因) 

を、全面に押し出すようにしましょう。 

自分自身がどのような企業を求めており、なぜ企業を受けにきているのかについて話が出来るよ 

うになるとより良いでしょう! 

体的な転職理由の回答例4選を紹介! 

では、具体的にどのような転職理由が納得感を生むのでしょうか? 

さっそく紹介していきましょう! 

具体例1) 

前職では土日祝日が休みという雇用形態ではありましたが、実際には非常に休日出勤 

が多い状態がありました。 

その現状を改善するために色々と業務改善を行い、個人のとしての仕事に 

関しては非常にスピード感が早くなりました。 

その結果を踏まえて会社全体への提案を何度か行ったのですが、結果的には「今までのやり 

方」を踏襲する流れとなり、私の勤務時間について是正することが出来ませんでした。 

今まで培った〇〇業界での経験と、実際に行った〇〇や〇〇の経験を活かせる会社を志望す 

ると共に、プライベートの時間をある程度確保できる会社を探しております。 

その中で、御社の企業ホームページと採用要項を拝見させていただき、私の勤務契約の希望 

に合致するとともに風通しの良い社風であることから私自身もお役に立てるのではないかと 

思い志望致しました。 

具体例2) 

前職の企業においては、〇〇と言う結果と、予算に対して〇〇%などの結果を 

出すことが出来ました。 

私自身はこの結果を出すためにお客様への訪問や、メール、また事前の資料作成などを個人 

的に行い上⻑からチェックをもらうなど報・連・相を重要視しながら進めていきました。 

お客様からの評価を頂いたときや、会社から表彰を頂いた時などは非常にやりがいを感じる 

ことが出来ました。 

ただ、非常に年功序列的な風土が強い会社であり、もう5年間いても主任止まり 

であることを上司からも言われており、仲間を大事にする社風などについて 

は非常にマッチしていたのですが 

今回自分自身のキャリアをもっとつきめていきたいと考えて転職を決意しました。 

具体例3) 

今までで仕事には非常にのめりこんでいる方で、土日など休みも関係なく自分自身で仕事の 

勉強をするなどをしておりました。 

実際に会社内でも評価が高く早い段階から役職を頂けることなども出来ました。 

自分自身、結果を積み上げてきたことに対しては非常に頑張ってきたということを自負して 

おります。 

ただ、今回自分自身のキャリアを考えた時に、より経営層に近い場所で働ける環境を目指したいと考えて転職を決意しました。 

やったことを、やった分だけ評価される。結果を重要視するような企業で働きたいと考えて 

おります。 

具体例4) 

前職では人に喜んでもらうことが好きで、頼まれた仕事は断れないタイプということもあり 

とにかく人の為に仕事をしているようなタイプでした。 

頼まれごとは試されごとという言葉を大事にしており、頼まれたことは期待以上の結果を出 

せるように頑張っておりました。 

また会社としては⻑い時間働く人が多く、私もその一人になっていました。 

現在の時流の流れを考えていった時に、今このまま時間数を費やすことで評 

価をされているような環境ではなく、自分自身のスキルで評価される環境に 

身をおくことが重要であると感じました。 

今まで好き嫌いなく仕事をしてきたことで多くのスキルは身に着いたと考えているのです 

が、今後は時間数を評価されるような企業ではなく結果を評価されるような会社で働きたい 

と考えております。 

上のようなサンプルでの質問回答が、面接官としても非常に納得感があり次の会社に求める条件も併せて伝えられているので良いではないでしょうか? 

ここで一つ、次の会社に求める条件を「会社によって変える必要はありません」むしろ、どのよ 

うな企業を求めているのかストレートにお伝えした方が良いと言えます。 

何故なら、求めている企業と違った場合「うち、残業多いからこの子はダメだろうな」と事前に 

思ってくれるのです! 

面接で不合格などをもらうと落ち込むこともあるかと思いますが、不合格上等です。 

自分自身のキャリアや目指す方向性を誰かに合わせる必要はありません。 

どのような企業を、なぜ求めているのか、に共感と納得ができるように伝えること 

が重要です。 

理由だけじゃなくて、伝え方・話し方も重要! 

転職の受け答えにおいては、しゃべる内容も重要ですが、どんな風に伝えるかも同じか、それ以 

上に重要となります! 

アルバートメラビアンの法則というものがあるのですが、人の印象には「視覚情報(見た目)5 5%、聴覚情報(口調)38%、言語情報7%」というものがあるそうです。 

友達とすごくいろんな話で盛り上がったけど、覚えているのは風景と、どんな声で盛り上がった 

かで、しゃべった内容まで深く覚えていないというのはこの法則が解明できます。 

つまり、面接でもその場の受け答えだけでなくあなたがどんな表情で話をしていた 

かなども非常に重要になるのです。 

目をみて、明るく受け答えする。 

画像引用元:https://fujiya-plus.jp 

目を見て話すのは非常に重要ですね!やはり目線が合わないひとはどこか不信感につながったり 

する場合が多かったりします。 

しっかりと目をみて話すようにしましょう!どうしても見られない!という方は、相手のネクタ 

イや首元を見て話すと良いと言われています。 

また、話し方が終始どんよりしたムードになってしまうのも良くありません。 

面接の場の雰囲気にもよるかと思いますが、明るい雰囲気でなるべく話を進めるよ 

うにしましょう! 

またやってはいけないこととして、腕組みをしながら話すことや、足を組んだりすることは「横 

柄な印象」につながるため基本的には控えるようにしましょう。 

仕事の実績を端的に伝える 

面接官の質問には基本的に3分以内程度で答えるようにしていきましょう! 

聞いてはいないことまでダラダラ話をする人だと、なかなかコミュニケーションが下手なのかも 

しれないと思われる可能性が大いにあります。 

質問された内容には3分以内での回答を目標とし、端的に答えるようにしましょう! 

また、仕事の実績については「数字」を入れて伝えることが何よりも重要です。

なぜなら、頑張りました!の基準は人によって違うからです。

例えば、「今は新しい知識を身に着けようと読書を頑張ってます!」「そうなんだ?どれぐら 

い?」「2週間に1回本を開くようにしています!」「・・・・・?」 

といったような感じで、よく聞いてみると、数字にしてみるとまったく違うということは多々あ 

ります。 

逆に数字で伝えることが相手に納得感と、客観的な根拠数値を与えることになりますので是非

挑戦してみましょう! 

言わないことを決めておく 

面接では転職する理由や、叶えたい条件や、実績スキルなど伝えることも重要ですが、「伝え 

ないこと」も同じぐらいに重要です。 

理由についてはストレートに伝えることも重要ですが、人はみんな違うので自分以外に分かって 

もらえない感情も多くあります。 

分かってもらえないかもしれないことを、わざわざ伝える必要はありません。 

他人への不満や、上司の愚痴、給与待遇についての不満など「自分自身にも落ち度が 

あると思われる可能性があるもの」については言わないでおくほうが 

無難です。 

ついつい話しやすい雰囲気で何でも話してしまいそうになるかもしれませんが、「話さないと決 

めていること」についてはしっかりと決めておきましょう。 

その他のこんな質問に対しての具体例! 

色々な企業が様々な角度から質問をしてくるので、全てを網羅することは出来ませんが、よくあ 

りそうな質問と回答例を列挙していきます! 

今の企業で楽しいと感じることについて教えてください。 

前職では、営業担当者として勤務をしておりましたが、大きく分けると2つの楽しさがありました。 

一つは、目標達成の楽しさです。入社して半年感は、商品知識も浅くお客様に対してしっかりとメリットを語ることが出来ず結果が出ませんでしたが段々と働くうちに、お客様に「〇〇君からなら買うよ」という言葉を頂き始めました。 

結果的には目標達成110%という数字を残すことができ、自分自身の成⻑を強く感じまし 

た。

2つ目は、仲間との競争意識と連帯感です。自分自身、周囲の方と積極的にコミュニケーションを行う方であり、分からないことなどはどんどんと周りのメンバーから情報を聞くようにしていました。 

その中で、周りのメンバーにも自分が仕入れた情報などは積極的に共有するようにして、自 分自身は未達であったときにも部門としての目標予算達成は素直に喜ぶことが出来ました。 

もちろん悔しさもありましたが、働く仲間との切磋琢磨は非常にやりがいを感じるものでした。 

これは、数字と、仕事に対しての主体性をアピールできていることが良いと言 

えるでしょう! 

仕事上の成功談、失敗談を聞かせてください 

まず先に大きな失敗談としては、発注に関するロット数を間違えてしまったことです。 

自分自身が仕事を少し抱えてしまう方で、様々な業務の依頼をされるうちに業務を慌ててこなすようになってしまってり、その際に得意先様の依頼の発注のロット数を間違えて納品を 

行ってしまい、結果自社と得意先様に対して多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。 

この経験を踏まえて、基本的に自分自身の仕事の納期を確認してから仕事を受けるようにするなどの仕事の原点に立ち返り一つ一つを大事にするようにしてからミスは無くなりました。

また成功体験としては失敗体験とも少し重複するのですが、さきに申し上げた失敗体験を踏まえて行っている業務の改善を図ったことです。 

具体的には発注の口頭ベースをやめる為に、発注依頼書などをオンラインで導入したことや、必ず電話で聞いたことはメールにて返信するように部内でルール化をしたこと。 

その他にちょっとしたことでは、常に行っているようなルーティンワークをオンライン上で解決できるようにしたことなどです。 

6人程度の小さな部門でしたが、全員の仕事のやり方に関わるため、小さな相談をしながら全員の意見がしっかりと一致するように仕事を進めていったことが大きな成功要因であったと感じています。 

上記については、先に失敗談を語り後から成功談を語ることにより、「最後の印象をよ 

くする」ようにしています。 

また、失敗談からその失敗を繰り返さないようにするための行動を成功談 

として語ることにより、「自責で捉えて、仕事に前向きに取り組める方」であることをアピ 

ールづけしています。 

どのようなキャリアを積んでいきたいと思っていらっしゃいますか? 

例1) 

私自身は現在営業として仕事をしていますが、現在の転職の理由にもかぶるのですが、より 

高いキャリアアップを目指していきたいと考えています。 

具体的には現在勉強している資格も踏まえて社内にて着実にステップアップし、いつか経営に関する会議にも参加できるような人材になっていきたいと考えております。 

もちろん最初からではなく、与えて頂ける仕事を一つ一つ成果を残し、まず先に信頼を積んでいこうと考えております。 

これは、キャリアアップして経営層などを目指していきたい方のキャリア関係の具体例です! 

これの背景として「なぜ経営層になりたいのか」については深堀をしておくとより良いでしょう! 

このキャリアには実績の説明が不可欠ですので、必ず数値で成績を話せるようにしておきましょう。 

例2) 

キャリアについてですが、自分自身で働く場所や時間を選択できるような、生産性が高い生活をが出来るような人材になっていきたいと考えています。 

もちろんそのためには高いスキル・知識・経験が必要でありそれは人よりも努力が必要であることを強く認識しています。 

現在、自分自身のキャリア育成のために、常に読書やプログラミングの学習などを毎日1時間程度欠かさず行っております。 

昨今の働き方改革の状況も踏まえ、ただ残業して⻑い時間をかけて成果を出すような、残業代で生活費を稼ぐような人材にはなりたくないと思っていることも転職を決意した理由の一つです。 

こちらは、ワークライフバランスなどを重視していきたい人用のキャリア具体例です! 

働き方改革などの社会情勢を話すことで、「ただ残業したくないだけ」というこ 

との理由をずらせるようにしています。 

このキャリアの具体例にはどのような勉強をしているかなどは必要になりますので、直近1週間 

でも良いのでやっておいて具体的に勉強の内容を話せるようにしておくと良いでしょう! 

その他の質問例 

その他に質問として聞かれるようなことを、抜粋してみました! 

何故聞かれるのかの背景を紹介するので、そこに対して「主体的・自責」として受け取れるよう 

な回答を準備しましょう! 

・仕事で大事にしていることは何ですか? 

→あなたの強みと弱みを聞くことを目的とした質問です。 

・今どのような企業を受けていますか? 

→転職活動に一貫性があるか、あなたがどのような企業を求めて受けているのかを確認するため 

の質問です。 

・希望の給与額を教えてください 

→基本的に現職の給与を考慮して頂けますと幸いです。に、しましょう。 

給与交渉したい人は別途ブログを見てみてください! 

・残業について問題はありますか? 

→残業が嫌な人は「家族の介護」や、「子供世話」など納得性がある理由を見付けて「日曜は難 

しい」など具体的な数字を話せるようにしておきましょう。 

・入社の希望時期はありますか? 

→基本的に1〜2か月程度を目安としおくようにしてきましょう。3ヵ月以上の場合、他の候補 

者が受かってしまう場合があります。(企業側が待てない場合) 

・趣味などはありますか? 

→雑談を目的としている場合と、休日にどのような過ごし方をしているかを気にしています。交 

友関係のアピール、運動の習慣、勉強の習慣など自己PRか、または絵を描くなど面白趣味で面接 

官と人間関係を気付くのも良いでしょう。 

・なぜこの職種を希望しているのですか? 

→あなたのモチベーションの源泉が聞きたいと思っています。何が嬉しいのか、やっていて何が 

楽しいのかなどを話せるようにしておきましょう。 

・どのようなマネージメントの下でなら、あなたの能力が発揮出来ると思いますか? 

→トップダウンか、フラット型組織かなど会社には風土があります。ここは正直に自分が好きな 

マネジメントイメージを伝えましょう。合わなければ入社しない方が良いです。 

最後に伝えたいこと 

何はともあれ、あなたは面接を受ける側ですが、あなた自身が会社を選ぶ側でもあるのです! 

面接はあくまでも顔を接する場面であり、どちらかが優位ということはありません。 

もちろん、会社優位ですが、それを心に置きながら面接してはいけません。 

あくまでも対等な雇用契約の確認をする場でもあるのです。 

あなた自身が働きたい会社を明確にして、どのような企業であればあなた自身が 

トップレベルのパフォーマンスを発揮できるのかよく考えましょう!! 

あなた自身の転職が本当に素晴らしい一歩になることを祈ってます! 

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